松山ケンイチ氏。

小林真樹子

2007年07月08日 17:58


( 前田哲監督 ・  私   ・  松山ケンイチ氏 )

不思議な人だ。

昨夜、デスノートを見ました。 すごいね! ありゃ気になってしょうがないはずだ。

彼のふり幅を目の当たりにし、今後の作品もますます楽しみになりました。

そんな松山ケンイチ氏主演の映画「ドルフィンブルー」は昨日から公開。

ジョートーTVで入りきれなかったお話をここでお届けします。
【小林】実話を映画にしたお話。上村先生をどんな風に演じたのですか?

【松山】参考にできることはしようと思いました。
 上田先生は陽気で現場を引っ張っていってくれる。でも奥は真面目で、そいうとこを見せない。
 そういう2面性は出したいとは思っていました。
 しかし、上村和也は別人。東京から来ている設定など、上田先生と状況とか違う。
 監督から上田先生をまんまではなく、台本の上村獣医を演じてほしいと言われました。


【小林】映画の中で、上村先生はゆるぎない主人公なんだけど、前に出すぎない主役でしたね。

【松山】目線は獣医です。でも、この作品で一番の柱になっているのはフジなので、
 監督がその辺はうまくやってくれたような気がします。


【小林】イルカのフジに”さん”をつけていましたね。フジさん?

【松山】実際に年上ですし(笑)「フジ来い!」って言える立場じゃないです。
 フジは実際にたくさんの壁を乗り越えてきた。それはすごく尊敬している。
 撮影中も全てを受け止めて求められてきたことをしっかりこなしていたので、
 本当にすごいなと思った。 僕だったら怒って下に潜って寝ていたと思う(笑)。

【監督】実際に1頭いたね。みんなフジに注目していたから、怒ってすねた。

【小林】やきもちもやくんですね。

【松山】性格や顔・個性が一頭一頭違うんです。

【監督】そのイルカ・クルーは今、ショーで活躍してますよ。


【小林】ミツキさんについてすごく堂々としてますね。

【監督】14歳に見えない。

【小林】以前、イルカのショーをバックに歌っていたが微動だにしない。声もCDと変わらない。

【松山】本人は緊張したというが何が緊張しているのかわからない。
 もしかしたら、緊張しているのを表現できないのかもしれない。すごく得かも。
 僕は、すぐ顔や声に出るんです(笑)。 言葉もカム。
 彼女は、まったく言葉にも出ない。緊張しているのは嘘だ!と思っちゃう。


【小林】この映画が松山さんに残したものは?

【松山】僕に人と協力することの大切さ。命に対しての価値観。
 人は人の命を救うことを重要しているけど、
 動物に対してはどうか?自然に対してはどうか?考えさせれれた。

 実は、僕自身も動物に対してあまり触れてこなかったのですが、
 作品を撮り終えて、動物が好きになった。
 自分自身が変わった。結局、動物と触れ合うことって人と触れ合うことと一緒なんです。
 関わりあい方がすごく変わりました。

 
 眩しさというより、穏やかな華を持った気配りさん。 監督ともいい雰囲気でした

 連日のハードスケジュールの中、真摯に答えてくれてましたよ。 

 皆さんも、ぜひ劇場でケンイチ&フジに会いに行ってください
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